理屈に頼って考える鈴の活用法

kirapanup 自分の意志と無関係にひきよせの鈴を首に付けられるときのキラパンの気持ちを、まずは想像してみよう。できたかい? じゃ次は、そんなキラパンがご主人であるあなたを見る時の目を思い描いてみようか。できたかい? そこに一滴の涙をも思い描かなかったならば、あなたはもう立派な人でなしだ。じゃ、本題に入ろう。

 鈴を使う上で大事なのは、じつはその実用度よりも、まちがっても「鈴の用い方が間違っているから負けたんじゃ…」みたいな妙な後悔を生まないことの方じゃないだろうか。
 というわけで、まずはとにかく「理屈」尽くしで語ってみよう。鈴を利用することのメリットとデメリットを洗い出してみるのだ。
 

ひきよせを誰につけるか

 まよけの鈴だけを使うという戦術はあまり聞かない。ひきよせだけ、もしくはそこにまよけを足すというのが一般的じゃなかろうか。

 これは、鈴の利用が生存コントロールのみならず「狙われやすい誰かがいることを事前に知っている」というアドバンテージの創出に利用されるからだろう。まよけ一つではこの意味で力不足だ。

 というワケで、鈴を使うのであれば「ひきよせを誰につけるか」という問いがスタート地点になる。
 

キラパンにひきよせた場合

kirapannamida さて冒頭でも書いたが、実際のところキラパンがいるならばやはりキラパンが鈴をつけるべきだと思う。涙は関係ない、気にするな、信じるな。

 彼はもともと一番死にやすい。すなわち置きザオを施す限り、敵の攻撃を無敵で吸収する機会が増える。しかも無敵中に攻撃を1発ねじ込めるスピードも持っている。多くの場合は前線で死ぬので、蘇生した瞬間に攻撃誘発のデコイとしても機能する。数え上げたら可哀想なほどに「死に得」である。

 目立ったデメリットは特にないと思う。
 攻撃役がよく死ぬと火力が落ちる、という理屈は半分正しく、半分まちがっている。誰にひきよせようがパーティ全体における「攻撃以外に費やす時間」の総量を削減できなければ火力は出ないからだ。
 

キメラにひきよせた場合

 では同じくAIであるキメラに付けたらどうだろう。彼に関してはイイ面と悪い面の両方が思い浮かぶのでちょっと書き出してみよう。

〇天使がある
〇そこそこ死にやすく無敵が利用しやすい
〇蘇生後の立ち上がりが早いので相対的に死亡によるロスが小さい

×キメラが生きていた方が蘇生ループは安定しやすい
×逃げる挙動で敵をバラけさせる機会が増える
 

 ざっくりまとめると、キメラは死んでも強いし生きてても強い。「復帰力」も高く「蘇生力」も高いので、現世からでも地獄からでも我々をアシストしてくれる。ピッコロさんみたいだな。
 ただ、挙動面で多少のデメリットもあることを思えばキラパンの次点候補といったところだろうか。

 キメパン構成ならやはりキラパンに押し付け…もとい譲るべきで、人間3人+キメラの場合であれば彼に託すのも有力、という感じでどうだろう。
 

僧侶にひきよせた場合

 上の検討から、ひきよせはAIに任せた方が何かと都合がよさそうな感じは見えてきた。すると僧侶にひきよせるというのは、主に人間4人のパーティの場合となろう。そう前提した上で再びメリットとデメリットを並べてみよう。

〇天使がある
〇前線で立ち回るため敵をバラけさせるリスクが小さい
〇とっさの「自分聖女」「自分女神」が機能しやすい

×ザオラルの機会が減り、葉っぱの機会が増える
 

 天使の存在は、やはり「死んだまま」になる危険が少ないという意味でメリットだ。 
 ただ「天使がある」コトと「無敵を利用しやすい」コトは少し違う、というのも多くの人がご存じだろう。死亡から天使の発動にはけっこうな間があり、僧侶を倒した敵はそのまま次の標的へと流れていきがち。天使を「予約置きザオ」とはいえない所以だ。

 さて、デメリットとして挙げた「ザオラル減・葉っぱ増」について少し考えよう。
 僧侶がよく死ぬのであれば、葉っぱに頼るシーンが増えるのは必定。そして葉っぱがいくら高性能だとはいっても、敵の背中越しですら射程内に収めるザオラルの柔軟性にはかなわない。

 つまり「ザオラル減・葉っぱ増」というのは、戦闘全体として眺めれば蘇生にかかる負担が増加しているコトになりやすい。この負担を天使や聖女の活用で相殺以上に持っていけないのであれば、僧侶にひきよせるメリットは少ないというコトになる。
 
 基本的に常に蘇生のコトを意識している僧侶と違って、多くの行動が大振りである上にカカロンも管理しなければならない天地は蘇生という仕事が後手に回りやすいという事情も考慮するべきだろうか。
 

天地にひきよせた場合

〇葉っぱの使用量が減る(≒僧侶の蘇生力を活かせる)

×行動の準備・硬直が長めのため、妨害を受けやすい
×召喚途中で狙われてカカロンが消えるリスクが増える
×テンション消失という損失を被りやすい
 
 あらためて考えてみても、天地にひきよせるのはデメリットの方が目立つ。キラパンと違って蘇生直後の行動が無敵によって保障されるワケでもない。また杖装備でひきよせることも無謀だろう。

 先に僧侶にひきよせた場合のデメリットを強調したものの、それでも消去法的に僧侶が適任となりそうな構図が見えてきた。

 ところで占い師の場合なのだが、自分がそのケースをほぼ実践していないので項目を立てて検討するのは割愛した。ただ事情は天地に近いモノだと思う。水晶球のことも含め、攻撃すべきタイミングでの妨害リスクの上昇は非常にツラいはずだ。 
 

おわりに 鈴を使わないという選択肢

 最後に「そもそも鈴なんて要らないのでは?」というコトについて考えよう。 
 まず、鈴を付けなければ氷闇を装備できる。宝珠と合わせて35%耐性になれば無視できないリスク軽減になるし、わずかとはいえすばやさも盛れる。
 
 ただし上で書いたように「狙われやすい誰かがいる」と事前にわかるコト自体が、そもそも鈴を使うことの利として存在する。キラパンがパーティにいると鈴がなくとも戦い方が定まりやすくなるが、それに似た状況を作りだせるワケだ。…といっても、ひきよせとまよけを最低1つずつ使わないと目に見えた効能は感じられないかもしれないけれど。


 そういう意味で「鈴を絶対に利用すべきではない」というシーンがひとつある。パーティにおいて「いま我々はどんな戦術で臨んでいるのか」という情報が共有されていない時だ。

 僧侶にひきよせるという例でいえば、他メンバーが事前にそのリスクを知った上で「今回は葉っぱを使う機会が多めになる」という意識を持っていないことには、まだ付けない方がマシということになりかねない。

 たかが鈴、されど鈴。結局は「誰につけるか」よりも「戦術が共有されているか」の問題の方が10倍くらい重要だと僕は思う。そして多分、このコトは野良という環境ではやや枷になる。
 

 AIを利用しないパーティにおいてはムリに鈴を使わなくても構わないんじゃないか、というのを暫定的な結論として提示して、僕はまたキラパンとおとりに…間違えたあそびにいってくるよ。