無敵が10秒より前に切れている事例とその分析

 「無敵の持続は本当に10秒か」という例の疑念について、今日も引き続き検討したい。

 この件の判断材料となりうるケースの撮影と分析がひとつできあがったので、今日はそれをご報告。

 具体的には「闘戦記のパペックが、本来無敵であるハズのタイミングで死亡して無敵ザオラルに失敗した」と思しき事例の検証だ。

 あまり悪フザケも交えずに説明するコトになるので、ハッキリ言ってよほど興味ある人以外は読めたモンじゃないと思う。
 結果だけ欲しいという人は「まとめ」の項に飛んでいただきたい。今日は腹筋もスクワットも要求しないよ。
 

パペックのスペックと行動予定

 いい響きの見出しになった。

 パペックのすばやさは772。スターダムセットによる行動短縮(0.5秒)も付いている。
 詠唱短縮は20%。ザオラルにかかる詠唱は2.4秒、フレームで144Fだ。

 くだんの行動間隔計算式により、基本行動間隔は
 (7-0.5)*(1-772/2049)*1.25 = 約5.0638秒。フレームにすると303F or 304Fと思われる。

 ここに蘇生後硬直2.5秒(150F)が加わり、先述の詠唱時間も合わせて598Fほどで最速ザオラルが無敵(600F)におさまる計算だ。
 過去の事例から1Fのズレは頻発することがわかっているので、少しだけ余裕を持たせている。
 

実際の流れ

 さて、実戦においてこのパペックは無敵ザオラル(自分が蘇生された直後、最速で味方にザオラルすること)に失敗した。
 以下はその経緯をフレーム単位で分析した結果だ。
 
パペック蘇生 1F ※無敵アイコン付与
対象への移動完了 300F
ザオラル詠唱開始 456F
無敵アイコン消失 550F
ザオラル中断 575F ※輪っかの消失
パペック死亡 600F ※HPが0になる

 では順番に見ていこう。

 パペックが蘇生された瞬間を1Fと数えると、彼が死んでいる別の味方のもとにたどり着いたのが300Fである。もちろんザオラルの準備だ。まだターンが回ってきていないので、そこで棒立ち待機する。ここからは画像付きで見ていこう。

30311p ↑456Fにて「〇〇にザオラル」のテキストが表示された。詠唱開始だ。見えにくいがパペックはローガストの右奥にいて、左のキラパンを蘇生しようとしている。ちなみに近い将来かれの命を奪うことになるブーメランもすでに写っている。もちろん、この時点では無敵アイコンもついたまま。
 最速よりわずかに遅れているが、ここまではほぼスケジュール通りの動きである。過去の検証から、このFを含めて詠唱が進んでいることがわかっている。ザオラルは599Fで完了予定だ。つまり無敵が10秒(600F)ならしっかり収まる。

tuika ↑550Fにて、パペックの無敵アイコンが消失。予定よりも51F(0.85秒)も早い。まだザオラル詠唱の途中であり、キラパンの周りに輪っかが出ている。
 肝心なのはここからだ。「ただアイコンだけが消えている」のか「無敵ごと消えている」のかが知りたいのだから。ちなみに今見えているデュアルクローはちゃんと無敵でやり過ごしており、死は右側から近づいてきている。

30455 ↑1つ飛ばして600Fを先に見ておく。シールドブーメランの被弾によってパペックのHPが0になる。そしてキラパンは蘇生されていない。無敵ザオラル失敗である。
 ところで、ザオラルの完了予定は599Fだったのだから、パペックが600Fに死亡したのならキラパンは蘇生されるハズ。これがそうならないのは、パペックが本当に死亡したのはもっと前だからだ。

30430

 575Fにて、キラパンの周囲に生じていたザオラルの輪っかはすでに消失していた。つまり内部処理的には、パペックはこのフレームか、それよりも前に死亡している。ブーメランの攻撃判定が見た目的にブン投げるよりも前に発生しているためである。
 我々もよく、見た目上の自分はまだ生きているのにコマンド欄が消えて、少したってから見た目的に死亡するというシーンにでくわすだろう。アレと同じだ。
 

 というワケで、このケースにおいてパペックの無敵は10秒間維持されていなかった。遅くとも574Fを最後に消失している。
 

まとめ

・蘇生後の無敵時間は必ずしも10秒間つづいていない

 今回の出来事をまとめると「無敵時間にザオラルをねじ込めるように計算したパペックが、その計算通りに行動していることが確認できるにも関わらず、実際にはザオラル途中で死亡した」というコトである。よって「無敵は10秒である」という通説は、少なくとも僕の中では無効化された。
 

・今回のケースでは、長く見積もっても9.56秒ほどでの無敵の消失が確認できた

・「アイコンは正確に無敵時間を示している」と暫定的に判断するのであれば、9.15秒ほどで消失していることになる

 つまるところ、無敵を10秒と見込んですばやさを調整してしまうと、どこかで必ず無敵ループに失敗するコトになる。

 今回のパペックを例とすれば、本来はすばやさ763で無敵ザオループができる計算だったのだが、無敵が9.5秒に縮まっただけでも必要すばやさは889にまで急上昇してしまう。

 こうなると、安定した無敵ループができる人材(?)というのはキメラ、もしくは蘇生を持たせたキラパンあたりに限定されてしまうんじゃないだろうか。無敵の長さ次第では、すばやさ1000でも足りないということになりかねない。
 

 そのへんはまた後日、少し計算してみるつもりだ。なんにせよパペックのスペック(響きが気に入った)にはまた疑問符がついてしまい、キメラの株は上がった。どこまで上がるつもりなのだ、もう十分禿げ上がってるクセに。