さらば! 占い師限定4獄

4goku 今期の邪神をもって、4獄の占い師縛りは終わりを告げる。これでもう「定期的に占い師8人で戯れる」という、ある意味で貴重な機会がなくなるワケだ。賛否両論あるのは知っているけども、個人的にはけっこう好きだったのでちょっち寂しい。
 これでアプデ後最初の3獄が「占い師縛り」だったら面白いけど。

 その「賛否両論」だった4獄について、この機会に思うところを書いてみたい。
 

占い師の導火線としての4獄

 4獄実装当初の意図が、新職業であった占い師にまずは触れてもらいたい、というところにあったであろうコトは想像に難くない。
 戦神ベルトという大きめのご褒美により、多くの人がその狙い通りに動いたハズだ。

 占い師という職業は今でもそうだけれど、DQ10にしては例外的なほどハードルが高い。他の職業に比べて準備もタイヘン、使い慣れるのもタイヘン、知識をつけるのもタイヘン、という具合で明らかに玄人向けである。
 言い換えれば、層を問わずプレイヤー全員を惹きつける、というデザインは元よりされていないというコトになる。

 それでも実装当初は、なにをおいても「準備」のタイヘンさをひとまず乗り越えてもらわないコトには、占い師という職業は始まりようがなかった。
 それゆえ4獄という大きな舞台は、のちに賛否を招いたとしても、当時はどうしても必要だったのだと言えるかもしれない。
 

職業縛りという例外的な舞台

 3獄とて職業縛りだけれど、これが毎回変わるのに対して4獄は未来永劫の占い師縛り。頻繁なスキル振り直しをさほど苦にしない人はともかくとして、占い師は常にスキルを振っておかなきゃならないという感覚を持っていた人も少なくないと思う。

 DQ10において、これほどつよい強制力が働いてしまう事態はめずらしい。今日にいたるまで「占い師」という職業はとても特別な位置にあったと思う。

 「強制されずとも、テンプレ構成なんてモノは固定化しやすい」という事情は他コンテンツでも同じ、という面はたしかにある。けれどもたとえテンプレで遊ぶとしても、僕らはそれを自分達で「選んでいる」ワケだ。
 いっぽう、4獄という舞台に存在する選択肢は「やる」か「やらない」かであり、そして「やる」ことにのみ利が設定されていた。
 

プレイヤー間の戦力差の顕在化

 占い師4獄の大きな特徴はもう一つあったと思う。それが、プレイヤー間の戦力差の顕在化という現象だ。

 DQ10では、プレイヤー間で強さに大きな差が生じるというシーンは非常に少ない。それはおそらく「そのようにデザインされているから」だ。
 ヘビィな人もライトな人もできる限り一緒に遊べるようにしたいというDQ10のコンセプトは、はるか昔から一貫している。その裏返しとしてキャラの成長要素や育成の楽しみが少なすぎるという意見も生じるのだと思うけれど、そのデメリットも承知の上で前者のコンセプトが大事にされてきたのだと思う。
 私的なコトをいえば、僕ら夫婦なんかの場合は、コレこそが他のどんなネットゲームでもなくDQ10で遊び続けている最大の理由になっているかもしれない。


 さて、今現在の占い師という職業はほんの少しばかりとはいえ、こうしたコンセプトから距離のある存在になりつつあるように見える。

 占い師という職業の特徴は、他のあらゆる職業に比べてプレイヤーの努力による「伸びしろ」がとても大きいコトだと僕は思う。先ほど占い師のハードルを「準備」「技術」「知識」の3本柱で表したけれど、そうした関門が多い分だけ、それをクリアした時の恩恵も大きなモノになっているという感じだ。これはユーザーによる様々な研究が進んだことで、よりいっそうそうなったのかもしれない。

 その結果として「普段は占い師にあまり触れない人」と「熟練した本業占い師」とでは、同じ職業とは思えないほどの戦力差が生じる場合が出てくる。
 そして、この2種のプレイヤーが容易に同じ舞台に立つこととなるのが4獄という場所だった。
 
 
 この意味でも4獄というコンテンツは非常にイレギュラーな存在だったとは思う。
 「同じ職業で同じLVなのに、こんなにも強さに差が出るのかっ」という体験ができるという意味でもコレは貴重な機会だったともいえるけれど、DQ10にこういう機会はほとんどなかったし、そういう機会を作ろうと「意図された」コトも本来はなかったのではなかろうか。

 というワケで、個人的には楽しかった4獄の終焉だけれど、こんなコトを考えた末に「やむなし!」という思いで見送る体勢が整ったのであった。
 ほぼ4獄のためだけに占い師をしていた人も少なくなかったとすれば、必然的に占い師人口は減ることにもなるのかもしれないね。そういう意味では占い師がよりいっそう「通好み」の職になるワケで、それもまた本来のデザインへの回帰なのかもしれない。