享楽の物理型占い師

 なにが辛いって、実践する前から「う、弱そう…」という感が拭えなかったため、なかなか実現にこぎつけなかった「物理型占い師」構想。しかし、何事もやってみるまではワカランということで、一念発起、完成に向けて動くことにした。

 基本コンセプトは、剣「でも」戦える占い師。とくにタロットによる攻撃を封印するとかではなく、つまるところ「せっかく装備できるんだから、剣も使わせてくれ!」という欲望忠実型である。

 さて、結果から言うと、物理型は思いのほかの健闘を見せた。タロット特化型を凌ぐ、というような劇的な成果を出せたわけではないものの、ひとまず人に紹介したくなる程度には戦えたので、片手剣大好きっ子の方にはぜひ読んでいただきたい。

 まずは理想を語る

 なにはともあれ占い師はデッキが肝心。これを見ながら方針を説明しよう。

雷剣デッキ このデッキに込められたロジックを列挙してみる。

・ライトニングソードを前提とした、隠者からの片手剣ラッシュ

・隠者使用時は極力ムチを利用(開幕もムチ装備)

・開幕は、わたぼう⇒みちびき⇒自分にオーラ皇帝⇒隠者 が基本の流れ

・隠者以外の攻撃カードの、水晶球での消費

 

 ちょっと詳しく解説しよう。つまるところ、このデッキは普通のタロット型で用いるデッキを、ちょっとばかり片手剣向きに調整しただけのものである。エンゼルおよびスウィートバッグに隠者を割り振ってあり、雷耐性減を能動的に狙えるようにしている。隠者を撃つ時はできるかぎりムチを装備し、耐性減を確認したところで片手剣に換装、不死鳥⇒超はやぶさ⇒はやぶさでラッシュをかけるという筋書きだ。もう片方のエンゼルは皇帝。オーラで15秒短縮し、不死鳥と超はやぶさ、ついでに水晶球の回転率を大きく改善する。

 攻撃カードは、それ単独で威力を出さないと意義が薄い「正義」だけを抜き、他は限界まで積んでいる。つまり、コンセプト的には雷耐性減が最大の狙いではあるものの、それがうまく行かなかった場合は通常のタロット型のような立ち回りもできる。「隠者のストックが尽きたあたりで水晶球から攻撃カードを消費⇒その効果が切れる頃には再び手札に入った隠者で耐性減を狙う」というようなカタチで、2つの爆発力をデッキに内蔵している。もちろん隠者のみならず、例によってグランドクロスも起爆剤になる。

 攻撃力を増強しているため、戦車の威力が通常より高いのもポイントだ。さらに、不死鳥天舞の回転率が上がっているため、会心戦車を狙っていける機会も多い。「雷耐性減が延々と入らず、水晶球も使ってしまった」なんて場合でも、とりあえず不死鳥は使っておいて戦車で中継ぎをし、次の爆発チャンスをうかがうなんてこともできる。

 というわけで、立ち回り方にかなりクセはあるものの、デッキコンセプトを明確にした上で片手剣という武器の強みを活かすという意味では、かなり楽しいデッキが出来上がった。水晶球を使い終えたら出涸らし感を醸しがちなタロット特化型に比べ、それに次ぐ第2の爆弾を仕込んでいることが物理型の最大の長所だ。

そして現実を見る

 では、この型が失ったモノは何だろう?

 まずは、ミケまどう・マッドスミス・スイーツトロルなどのモンスター効果の恩恵。キラーマシンとタイプGで10枠を奪われているためこういうことになる。戦場次第でミケ・スミスは無くても困らないが、テンションアップの機会を失っているのはかなり痛い。待ちに待った職業の証がテンション強化であっただけに尚更痛い。タロット特化型であればテンション温存で軽々実現できる4999ダメージなども、物理型ではほぼ縁がない。

 次に、サポート能力。ハッキリ言ってこのデッキは自己完結型である。皇帝を自分に使う前提だったり、わりと頻繁な武器換装に時間を奪われたりで、パーティサポートをするタイミングがあまりない。サポートタロットの積み方次第でそれなりの貢献はできるが、エンゼルに審判を組み込んでいないので蘇生役とはなりえず、かたて落ちの感が強い。

 さらに、攻撃以外のステータス値。占い師の力の値は全職業中最低であり、これをタロットのみならず装備で限界近くまで増強しないことには、雷耐性減を持ってしても「爆発」と呼べるほどの火力を出すことができなくなってしまう。ベルトも基本的には雷強化ベルトを使うことになるため、闇属性タロットを強化する途も閉ざされてしまう。

 最後に、オーラ発動率。本来、タロット特化型ならば手元に3枚以上のスウィートバッグを揃えたところから、水晶球でラッシュをかけるのがセオリー。しかしこの型の場合はスウィートバッグの一部を隠者の試行回数増加のために割いており、これは基本的にオーラ発動を待たずに消費してしまう。ゆえに、水晶球とオーラの発動を理想的にかみ合わせることがなかなか難しい。戦車の威力が強化されているのは救いだが、やはり「小爆発のために大爆発を捨てている」という感は否めない。

しかし私は剣を振る

 やや甘めにまとめさせてもらうと、片手剣を組み込んだ戦術は、タロット特化型において水晶球タイムに凝縮されている大爆発を、いくつかの小爆発に分散させてデッキに組み込んだもの、と説明すると実際の使用感にかなり近いハズだ。しかし先に書いたように、その全ての小爆発を合計しても本来の大爆発の規模に及ばない、というのが実情である。さらに、前項で挙げたような細かな弱体化も抱えている。

 とはいえ、「とにかく剣が使いたいんじゃもん!」という単なるワガママから発した試みの割には、想像していたより随分と実用的な領域まで踏み込んでこれたモンだ、というのがかりんとの正直な感想だったりする。タロット特化型であろうと物理型であろうと、火力型をこころざす時点でダークキングなどの強敵コンテンツに用いるわけではないので、普段使いする分にはこんなコンセプトデッキでも十分すぎるほどに占い師は強いのだ。

 かりんとはこのデッキを実現する過程で、それまで使っていたガチな方の火力型デッキを崩すことになってしまったが、とくに元に戻そうとは思っておらず、このデッキのまま色々と遊んでやるつもりでいる。これは完全に個人的な感覚だけれど、武器とタロットの両方でラッシュがかけられる立ち回りの身軽さは、使っていてとても気分がイイのだ。

 ※後日、ステータスや隠者後の火力が確認できる画像資料を何点か揃えてきます。

ダメ参考値