新職業スキルを踏まえたバトマスの火力

 ひとまず灼熱とうこん討ちのコトは脇に置いて、「特技のダメージアップ」と「特技の会心率アップ」について書いてみよう。

特技ダメージアップの仕様

「特技ダメージアップ」は、なんともわかりやすく固定ダメージの加算というカタチで行なわれた。もし倍率加算だったら計算タイミングや合算対象を調べなければいけなかったので、非常にラクができた。やっほい。

 たとえば180Pに配置した場合、特技による与ダメージが純粋に+20される。この20はすべての計算を終えた後に加算されるので、他の強化倍率によって数値が変化することはない。つまり「奇跡の会心攻撃」の宝珠と同じような仕様だ。さすがにまだサンプルは少ないけれど、会心時にもしっかり反映されている模様。トーテムや奇跡会心ともちゃんと重複するということだ。

 そして最も注目すべきは、このダメージ加算が多段技においては全段に適用されるコト。つまり2段技なら+40、3段技なら+60といった具合にダメージ期待値が伸びるのだ。

 さらに、2刀流時の左手分も適用範囲となっている。片手剣2刀バトマスのはやぶさ斬りなら3段分、+60もの火力アップの恩恵を得られるのだ。

 6段攻撃である天下無双は+120ものダメージボーナスを得られる。ハンマー2刀の天下であれば7発になるので+140だ。なかなか夢のある数字である。バトマスに限らず、多段技持ちの職業は「特技のダメージアップ」のメリットが非常に大きいというコトをひとまず押さえておこう。

ダークキング戦を仮定したダメージ比較

 さて、早速だが実戦を想定してちょっとしたダメージ計算をやってみよう。

 毎度同じケースを想定してしまって恐縮だが、やはりここはダークキングⅣを叩き台としてみたい。バトルネ実装までは他にふさわしいターゲットが思い浮かばないのだ。

 今回強化されたのは「特技」であり、バトマスに関して言えば「Aペチ戦術」に対する強化はなかった。よって、まずはこれまでも散々議題にされてきた「はやぶさ斬りを主軸とする戦術」と「Aペチメインの戦術」とで火力比較をしてみるところから始めよう。
 さっそく、細かい計算過程は省いて結果だけを貼り付けさせていただく。

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 例によってかりんと自身のステータスをもとに、Aペチとはやぶさ斬り、それぞれに特化したスキル配置を想定してダメージ期待値を出してみた。

 今回、はやぶさ斬りだけが一方的に強化された結果、もともとはさほど大きな差のなかった2つの攻撃手段の間に、なかなかに大きな火力差が生じてきた。
 その内訳としてはやはり「特技ダメージ+20」3段分によるはやぶさ斬りの純ダメージ+60が大きく、「特技の会心率アップ」の方はさしたる貢献をしていない。期待値への貢献としてはダメ+10あるかないかといった程度である。よって、コレをセットするよりも「ターン消費しない率」や「被ダメージ軽減」を選んだ方が幅広い戦力強化にはつながりそうだ。
(※ただし、特定条件下の爆発力に関しては別。後述します)

 この数値と、それぞれの行動の回転率などを考え合わせると、ダークキング戦を想定するならばまだAペチ特化戦術の方が有利な気配はある。「敵守備力が高いほどAペチが有利になる」というルールがあるので、今回の特技強化を経てもはやぶさ斬りが状況不利をくつがえすのには一歩及ばないか?というような具合だ。

 しかし実際のところ、こうした単純なダメ比較にはさほどの有用性はない。Aペチとはやぶさ斬りには準備および硬直の長短、キャンセルの可否などで性能差があり、「どちらか一方だけをブンブン振り回す」という前提の比較にはあまり意味がないのだ。

 はやぶさ斬りのみならず、超はやぶさ斬りと不死鳥天舞も「特技ダメージアップ」によってそれぞれ純ダメージ+100の強化を受ける。Aペチを使う使わないに関わらず、180P枠は「特技ダメージアップ」が鉄板となるハズだ。

 つまるところ、「特技のダメージアップ」が倍率ではなく固定値であったため、「特定の特技に絞って一点強化する」戦術の有用性はとくに上昇しなかった。「特技の会心率アップ」の数値もわりと控えめであり、バトマスに限って言えば、Aペチを含めた全体戦力を強化できるスキル配置の方がなにかと便利、という状況にも変化は起こらなかったといえそうだ。

その他、バトマスの火力あれこれ

 もし火力貢献という一点にこだわるならば、新職業スキルは「特技のダメージアップ」を確定枠として、残り2枠は「特技の会心率アップ」「ターン未消費」「テンション維持」から2つを選ぶことになる。ぶっちゃけ「お好みで」ということになるが、判断材料を一つ二つ。

 先ほど、ダメージ期待値の計算においては会心率アップの貢献度が低いと書いたが、ガジェットと会心が重なった際の爆発力などは単純なダメージ計算には加味されていない。そのあたりに期待を寄せるのであれば、実戦における会心強化のポテンシャルは大きく伸びる。ただし、ガジェット時により多くの攻撃をねじこむことに関しては相変わらずAペチの方が有利である。

 「ターン未消費」は火力を伸ばすのみならず、行動の幅を増やすことにも大きく貢献するので、優先度は高くなりやすい。「テンション維持」は両手剣でこそ活かしやすいが、片手剣でも高威力のもろば斬りを連発するチャンスを増やせる。しかしテンションのことを語り出すのならば「灼熱とうこん討ち」のことも思い出さないワケにもいかない。テンション2もろばの状態をあっという間に作り出せるのはなかなか魅力的だ。ただ、テンション3まで上がってしまい消化に困るケースも増えそうだが…。

 そんなワケで、このあたりの取捨選択は本当に各人のバトルスタイル次第という感が強い。ぶっちゃけ、どれを選ぼうと厳密な優劣など決めようがなく、本当に自由な話なのだ。