キメラの天使ループとすばやさの関係

mutekitensi2「無敵時間に行動が収まる」という現象に関しては、こないだキメラの件にからめて「それって行き過ぎるとマズい現象ではないか?」てなお話を書いたばかりである。

 だのに、こんなコトを考えてしまうのは禁断の果実に手を出す時のような倒錯した悦びがあるね?

 そんなワケで、今日は天使の守りループについて。蘇生後最初の行動を無敵時間に収めるための理屈について考えよう。
 

必要となる知識

 まずは、無敵時間や行動間隔についての知識が必要だ。

 今回必要となる全ての知見は、先人がたの手によって検証・整理・公開されている。ありがたく頼りにさせていただこう。

「ゆきらぼ! inドラクエ10」
https://yukidqx.exblog.jp/28197167/
◆ループの成立を念頭に置いた、蘇生直後の行動間隔に関する調査

「DQ10フロンティア」
http://blog.livedoor.jp/frontier_dqx/archives/18253297.html
◆すばやさと行動間隔の関係についての広範な調査
 

キメラの場合

 まずは天使ループの達人ともいうべきキメラで考えよう。


 基本の行動間隔を求める式は

 (7-0.5×行動短縮段階)×(1-すばやさ/2049)×補正倍率
 
 というカタチに整理されている。

※実際の処理はゲーム内最小時間単位に合わせて行なわれているハズだが、その内実はわからないので、今回はこの式で求めた数字をそのまま扱う。

 
 蘇生後の無敵時間の持続は10秒だ。

 蘇生直後の行動間隔は基本のそれに約2.5秒が追加されることをゆきさんが明らかにしている。
 ローブ装備のキメラには防具による行動短縮はない。また、仲間モンスであるキメラの補正倍率は1.25である。

 そして…これは個人的にずっとつまづいていたコトなのだが、仲間モンスの使う天使の守りの準備時間は約2.3秒だ。人間のは3秒(宝珠利用で2.19秒)。
 僕はこのコトをつい最近まで知らず「なーんでキメラの天使ってこんな簡単にループするんだ…?」と悩んでいた。禿は人を惑わす。


 さて、ともかくコレで材料がそろった。
 蘇生直後の行動遅延2.5秒、天使発動に必要な2.3秒を考慮すると、無敵10秒のあいだに最速使用の天使を収めるには、行動間隔が5.2秒以内でなければならない。

 そのために必要なすばやさは、上記の式により832と求められる。先述した処理の内実次第では、831でも大丈夫かもしれない。

※内部処理のコトを言いだすと、そもそも「すばやさが常に1単位で有効かどうかはわからない」なあんて話にもなってきてしまう。再度のおことわりになるが、今回はこういう観点は考慮せず、あくまで実測的な「理屈」のお話になる。
 

人間の場合

 おまけで人間の場合も考えてみる。求め方自体はキメラと一緒だ。

 違うのは、天使の準備時間が2.19秒(宝珠LV5+飾)であること、補正倍率が1であること。

 以下同様の計算により、人間に必要なすばやさは495
…もちろんウソである。
 人間には「コマンド欄表示にかかる時間」と「コマンド選択に要する時間」がある


 コマンド表示には、動画で視認する限りでは34フレームすなわち0.57秒ほどの時間がかかるようだ。ただ、事情は最後にちょっとだけ補足するけれども、この計測は目安程度と思っていただきたい。

 コマンド選択にかかる時間は一律化できないが、ここは「合わせて1秒」と考えるために0.43秒を設定しよう。

 この仮定のもとでは、必要すばやさは788ほどとなる。コマンド入力を頑張ればもうちょい下がるワケだが、いずれにせよ人間の天使を無敵時間にすっぽり収めるのはかなり厳しいようだ。
 

補足とまとめ

 そんなワケで、一般的に運用されているキメラのすばやさ値は、すでに天使ループ成立のための条件を満たしている。恐ろしい子だ。

 といっても、蘇生後の天使はもろもろの事情(たとえば直前までザオラルすべき死者がいた、など)で最速使用されないこともあるし、状況を問わない無敵ザオラループのためにも、すばやさは高ければ高いほどいい。

 つまり、キメラのすばやさを「調整する」必要はほとんどない。どこまで上を目指してもけっして損することはないのだ。
 人間に関しては天使を丸ごと無敵化するのは困難だが、できる限りねじ込んだ方が安全になるのは間違いない。そういう意味でこちらもムダになるすばやさなどないので、やっぱり上を見ていたい。


 行動間隔を含めて、バトルにおける時間の流れの検証にはとても困難な事情がある。
 それは、我々の目に見える画面上の情報と、実際に行われている内部処理との間には小さくない差が生じがちであるコトだ。なにかを物差しにしたくとも、その物差しが信頼できるコトを証明することからしてムズかしい。フレーム単位の検証をしていても、少なくとも僕の環境ではズレが生じるケースを到底ゼロにできない。

…ところで、僕は本当はキメラのことを知りたくてこういう計算をしたワケじゃない。真の狙いは「パペックによるザオラループ成立」の可否を確かめることにある。これはまた後日。そしてそういう記事がもし来なかった時は、察してもらいたい。